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暁朔による本、ネット小説、文章などの読書記録及びレビュー

Doggy House Hound

おすすめ度:★★★★★

Doggy House Hound

作者:ポチ吉

 五百年の月日は少年から記憶を奪った。
 コールドスリープにより記憶を失ったトウジは背負った借金を理由に歩兵となることを義務付けられた。
 強化外骨格を身に纏い、モノズと呼ばれる球体のロボットを友として、荒野へと変わった地球でトウジは敵性宇宙人と戦い続ける。
 配られた鬼札は平和な時代では開花することの無かった狙撃手としての才能。
 ――荒野で少年は猟犬を継ぐ。


カクヨム様にも投稿しています)

人以外が人のような振る舞いをするとして、その信頼を得るとはどういうことなのか。

目が覚めたらいつの間にか500年も経っていて、人権やらなんやらが忘れ去られた世界で兵として育てられて、人類や人類以外と話したり作ったり戦ったりして交流していくSF。完結済み。

主人公の連れ合いのロボット(?)たちとの掛け合いが楽しい。徐々に主人公と信頼が形成されていき、であるからこそのラストの展開が良い。

全部順調に物語が進まなければ嫌だ派や、ラストはハッピーエンドでないとと嫌だ派には、そこかしこに心が折れそうな描写があるが、せっかく完結しているので、その程度は乗り切って楽しんでみてほしい一作。

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